
タクシードライバーになるには、まず二種免許が必要と聞いて、最初からあきらめている方も多いのではないでしょうか。実は今の時代、普通免許(一種免許)さえもっていれば、二種免許がなくても多くのタクシー会社に応募できます。費用は会社が負担してくれるため、自分でお金を用意する必要もありません。
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タクシーに必要な免許の種類
普通免許だけではタクシードライバーになれない理由は、お客さんからお金をもらって運転する仕事には特別な免許が必要だからです。まずはどんな免許が必要なのか、正しく理解しておきましょう。
二種免許がないと運転できない理由
タクシーの運転手になるには、普通自動車第二種運転免許が必要です。これは道路交通法で定められており、お客さんを乗せてお金をもらう旅客運送を行う際には、必ず取得しなければなりません。二種免許がない状態でお客さんを乗せて運賃を受け取ると、法律違反になります。
一方、お客さんが乗っていない状態でタクシーを運転するだけなら、二種免許は必要ありません。つまり、二種免許が必要になるのはあくまで有償でお客さんを運ぶときに限られます。
普通免許との違いは何か
自家用車を運転するときに使うのが普通自動車第一種運転免許です。一方、二種免許は一種免許の上位にあたる資格で、旅客運送を事業として行うために必要となります。
試験の難易度も一種免許より高く、学科試験は95問・100点満点中90点以上が合格ラインです。一種免許の合格率が74.5%であるのに対し、二種免許の合格率は54.1%程度となっています。
ただし、試験対策をしっかり行えば、決して手の届かない資格ではありません。
二種免許なしで入社できる理由
二種免許をもっていないと採用してもらえないと思っている方も多いですが、実際には多くのタクシー会社が普通免許だけで応募できる仕組みを整えています。人手不足が深刻なタクシー業界では、未経験者を積極的に採用しようという動きが広がっているためです。
費用は会社が全額負担する仕組み
多くのタクシー会社では、入社後に二種免許を取得するための費用を会社が負担してくれる制度を設けています。自費で取得しようとすると通学なら22万〜26万円、合宿なら19万〜23万円程度かかりますが、会社負担の制度を使えば自己負担ゼロで免許を取得できるケースも珍しくありません。
ただし、会社によっては取得後2年間勤務することが条件など一定のルールがある場合もあるため、入社前に条件をしっかり確認しておくことが大切です。
研修中も給与が出るのが一般的
教習所に通っている期間中も、多くのタクシー会社では研修費として日給が支給されます。仕事をしながら免許を取得できる環境が整っているため、収入が途切れる心配が少ない点は大きなメリットです。
また、採用者の約7割が未経験者というタクシー会社もあり、研修制度が充実している会社を選ぶことで、安心してデビューを目指せます。
取得にかかる期間と試験の難易度
二種免許の取得にかかる期間は、合宿の場合は約10日〜2週間、通学の場合は2〜3週間程度が目安です。学科は19時間、技能教習は21時間が最低限必要で、技能教習は1日3時間が上限のため、どれだけ急いでも一定の期間がかかります。
難易度については、きちんと勉強すれば合格できる内容です。多くのタクシー会社が地理試験の対策も含めた研修を行っているため、一人で準備を進める必要はありません。
入社からデビューまでの流れ
二種免許の取得後も、すぐに一人でお客さんを乗せるわけではありません。タクシー会社での研修を経て、合格判定をもらってはじめて独り立ちとなります。どのような流れでデビューまで進むのか、事前に把握しておきましょう。
応募から採用までのステップ
まずはタクシー会社の求人に応募し、面接と健康診断を受けます。一般的な持ち物は履歴書と運転免許証です。多くの会社では面接前に会社説明会を開催しており、仕事内容や待遇について詳しく知れます。
健康診断の結果に問題がなく、面接に合格すれば入社手続きへと進みます。二種免許がなくても普通免許さえあれば応募できる会社がほとんどなので、まずは気軽に説明会に参加してみるのがおすすめです。
教習所・研修・地理試験の順番
入社後はまず、タクシー会社が提携する教習所で二種免許を取得します。その後、タクシー特有の機器の使い方や接客のロールプレイングなど、会社独自の研修を受けます。
東京・神奈川・大阪の一部エリアでは、二種免許に加えて地理試験への合格も必要です。地理試験は主要な道路や施設の名前・場所を問う内容で、難易度は高めですが、各社の研修で対策が行われるため、準備しやすい環境が整っています。
独り立ちまでにかかる期間の目安
入社から独り立ちまでの期間は、おおむね1〜2か月が目安です。二種免許の取得に約2週間、その後の社内研修に約1か月程度かかるケースが多くなっています。
研修中は教育担当者からしっかり指導を受けられるため、運転に不安がある方でも段階的にスキルを身につけていけます。合格判定をもらえたら、晴れてタクシードライバーとしてデビューとなります。
まとめ
タクシードライバーになるには二種免許が必要ですが、最初からもっている必要はありません。多くのタクシー会社では普通免許があれば応募でき、入社後に会社負担で二種免許を取得できる仕組みが整っています。研修期間中も給与が支給されるケースが多いため、収入面での不安も少ないといえます。取得期間は合宿なら約2週間が目安で、社内研修を含めても独り立ちまで1〜2か月ほどです。人手不足が続くタクシー業界では未経験者を歓迎する動きが活発なため、転職先の選択肢として充分に検討する価値があります。まずは興味のあるタクシー会社の説明会に参加し、研修内容や待遇の詳細を確認してみましょう。